かつらがばれた



寝る時は、うつぶせに寝ない限り、必ず頭がどこかに接触する。
このとき、かつらには頭の重さがかかっているので、そんな状態で、ちょっと頭を動かせば、かつらは引っ張られて容易にずれてしまう。

どうしても人前で寝るなら、かつらがどこにも触れないよう、机につっぷして寝るようにするしかない。

普段のDさんなら、そんなことは百も承知であったが、この非常時、そこまで気が回らなかった。
Dさんのように疲労がたまっているとき、大酒を飲んだときは要注意である。

電車の中で寝るときも、かつらが、シートの背にこすれることがある。気を付けないと、思わぬ失態に繋がる。
飲み屋で寝てしまうのは、最悪のパターンである。

どうかご注意を。